2022年8月【エプソムカレッジマレーシア】サマーキャンプに参加しての体験記&感想
2022年8月、エプソムカレッジマレーシアの英語集中サマーキャンプに我が家の末っ子ちゃんが(参加当時の年齢は15歳・高校1年生)参加してきました。
当事者の体験談を話すよ
この記事は
- エプソムカレッジ マレーシアのサマースクール、の体験談を知りたい方
にむけた記事となっています。
※高校1年女子目線の体験談となっています。
エプソムカレッジ マレーシア
エプソム・カレッジ・イン・マレーシア (ECiM) は2014 年に設立され、ECUKの教育哲学を国際的な生徒と共有するというビジョンを掲げています。クアラルンプール南部、バンダル・エンステック位置する50エーカーの敷地で、3歳から19歳までの生徒に最高の英国式教育を提供しています。
https://www.epsomcollege.edu.my/jp/about-epsom/history-epsom-college-in-malaysia/
エプソムカレッジ マレーシア サマーキャンプ
エプソムのブリティッシュ・サマースクールプログラムは英語の能力を問わず8歳から16歳までの生徒さんを対象にしています。このプログラムの主な目的は、この濃縮された短期間のプログラムの間に生徒さんの英語力をできるだけ熟達させることです。私たちのプログラムでは教室の中の授業を通じて、そして教室の外でも各種アクティビティを通じて英語に深く没頭できる環境を作りだします。それによって生徒は多様な文化背景を持つクラスメイトたちと安全で守られた環境の中で交流を持ち、学びと楽しみを通じて英語を学ぶことができます。
https://www.epsomcollege.edu.my/jp/holiday-courses/summer-school/
コロナの影響で2020年、2021年はサマーキャンプの開催はありませんでしたが、今年は2年ぶりに開催されました。
参加したきっかけ
「母子でマレーシアに教育移住」という言葉を知るきっかけになったワクワク海外移住さんのブログ。
私自身海外には興味があり、我が家の3姉妹には、きっかけがあれば海外でも生活できるような人になってもらいたいなぁという(親の勝手な)希望をもちつつ、日々を過ごしていましした。
「母子教育移住」にも興味はありましたが、我が家の3姉妹が行くにはむずかしい年齢に。
この時末っ子ちゃんはすでに中学2年生。
中学生ともなると本人が強く希望しない留学は失敗の予感しかありません。
親の意向で行かせても絶対に失敗するのは目に見えている…。
姉二人も大学生・高校3年生と自分自身の進路は自分で決めて進学するタイミング。
子どもたちに留学をススメても親の希望ではどうにもならない年齢です。
そんな2020年の春。
ワクワク海外移住さんのブログで、マレーシアのエプソムカレッジで夏休み期間に行われるサマーキャンプがあることを知りました。
対象年齢は13歳まで。ちょうど末っ子ちゃんはギリギリ参加可能の年齢。
少しでも日本と違う環境で生活し、海外に興味を持ってもらえればと思い、そして中学3年生になると高校受験のための準備が忙しくなるため、夏休みに短期留学をするには最後のチャンスの年だと思い参加をすすめてみました。
映画ハリーポッターを見ていたので、寮生活のイメージってあんな感じ?と勝手にイメージし、楽しそうに交流している昨年のサマーキャンプのパンフレットを見せつつ、(あんな寮生活は楽しそうだよね!と背中を押しました…w)。
また日本以外からの参加者も多いようで「世界中に友達ができるよ!」と「楽しさ」を前面にアピールしたところ、本人からの
行ってみる!
という言葉。
末っ子ちゃんの初ひとり海外が決まった瞬間です。
本人の「行く」は絶対に必要だと思ってます
コロナで中止
RM9,800を支払いをし、オンラインでクラス分けテストを完了した頃、コロナウィルスの世界的蔓延に伴い、マレーシアへの渡航も禁止。
もちろんサマースクールは中止となりました。
2022年サマースクールへ再チャレンジ
マレーシア国内の行動制限も徐々に緩和された2022年4月、2年ぶりにエプソムマレーシアのサマーキャンプが再開されると発表がありました。
すでに末っ子ちゃんは高校1年生。
再開を知らせると、2年前に参加できなかった心残りがあったようで
行ってみる
とのこと。
2020年のプログラムの参加資格は10歳~14歳までだったのですが、今回の参加資格は8歳〜16歳。
対象年齢の幅がひろがり高校1年生でも参加可能。
コロナ直前のサマーキャンプに参加できなかった子も対象としてくれた措置なのでしょうか?
とにもかくにも、20日間の単身マレーシア、サマーキャンプへの再チャレンジすることとなりました。
日本での英語テスト
サマーキャンプでは、子どもの英語力に合わせてクラス分けがされるそうです。
エプソムの指示のもと、オンラインで英語のクラス分けテストを受けました。
結果我が家の末っ子ちゃんの英語クラスはレベル2でした。
「行く!」と心を決めてから、クラス分けテストまで時間があり、「オンラインで英語のテスト」がめんどくさくなっていたので心ここにあらずな状態でテストを受けてました……
サマースクール専用エアアジア・特別フライト
なんと今回、サマースクールに参加する子ども専用のエアアジア便が用意されました。
エアアジアのCEOは、イギリスのエプソムで学んだことがあり、マレーシアでエプソムを開校するのに尽力したトニー・フェルナンデス氏。
その人のパワーが炸裂したのか(は知りませんが…)、通常のフライト情報には出ない特別便。
搭乗者全員がエプソムのサマーキャンプの参加者。
羽田空港から学校まで全員一緒に連れて行ってくれるので、安心して送り出すことができました。
出国ゲートを通過した後は本人が1人で行動することになりますが、同じ便でマレーシアに行く参加者が多かったので、親と別れてからも「ひとりじゃない」という多少の心強さはあったのではないでしょうか。
搭乗手続きについて
出発3・4日前に、突然のフライト日時変更の連絡が届きました。
出発が1日延期です。
遠方から来る方は突然のスケジュール変更で、何かと調整が大変だった気がします…。
出発時、マレーシアを訪れる人は全員、MySejahteraというアプリ(トラベラーズカード)の登録・確認が必須でした。
搭乗手続きの際、チェックインカウンターでこの登録をしているか確認する必要があり、この確認にとても時間がかかっていました。
搭乗時間に間に合わない参加者が出てくるのでは…というほどでした。
予定時間より1時間程度遅れて飛び立っていきました。
持って行ったもの
持ち物リストはエプソムから指示がありますが、それ以外で持参してよかったものをご紹介します。
延長コード
マレーシアのコンセントの口は日本と異なるため、変換器になる延長コードを持参しました。
これをマレーシアのコンセントにさせば、あとは日本と同じスタイルで電化製品をつかえるので年齢の低いお子さんでも簡単に家電を使うことができるのでお勧めです。
必ず日本で使い方を確認しておいてくださいね
ドライヤー&ヘアアイロン
部屋にはドライヤーはありません。各自で持参していく必要があります。
ラップタオル
バスタオルにとラップタオルを3枚持参しました。
下記の商品は止めボタンがついている間隔が広すぎたため、追加で手芸用のマジックテープを縫い付けました。
iPad mini
マレーシア入国にMySejahteraというアプリの登録が必須だったため、参加者は全員スマホが必須の持ち物でした。
スマートフォンでも十分にコトは足りますが、画面が大きいほうが調べものもしやすいと思い持っていきました。
管理は自己責任となるので、紛失などには注意してくださいね。
※校内はwifiが利用できます
ミニハンガー
我が家の場合は、高校1年生ということもあり下着などはシャワーの時に自分で洗濯をしていました。
ミニピンチハンガーは持参し、干していました。
体温計
コロナ禍という環境下では、体温計は必須アイテムです。自分専用があると安心です。
通常時もあると心強いアイテム
いらなかったもの
メイク用品
我が家は2人の大学生の姉の影響をかなりうけているので、高校生になったとたんにメイクをしはじめました。
「外出時はメイクをしたい!」と言い、張り切って持参していきましたが、全く使わなかったそうです(笑)
基礎化粧品は使ったようですが、メイク用品を持っていくくらいなら「お菓子」を持っていけばよかったと帰国後に話してくれました。
とくに1週間はコロナ隔離だったしね
シムカードについて
校内ではフリーwifiが利用できますが、遠足などで学校外にいるときはマレーシアで使えるシムカードが必要です。
日本からAmazon等で事前に購入していくこともできます。
今回、エプソムで参加者全員にシムカードを用意してくれるとの事前説明があったので、個人で準備はしませんでした。
しかし学校から配られたシムカードを利用するにはクレジットカードの登録が必須だったとのこと。
結局、子どもたちはクレジットカードを登録することができなかったので、配布されたシムカードを使う子はいなかったようです。
我が家の末っ子ちゃんは、日本ではahamoを契約しています。ahamoのサイトをみるとマレーシアでも利用可能とあり、マレーシアで接続を試みましたが、うまく電波をつかむことができなかったとのことでした。
どうしても学校外でネットを使いたい場合は、日本で購入し持参していくのがベター。
学校外でスマホを使う機会はとても少ないので、20日間はデジタルデトックスさせるのもいいと思います
iPhoneの方はシムを交換するピンを忘れずに!
お小遣いについて
エプソムからのしおりには、お小遣いは「RM1,000程度(日本円で3万円/RM1を30円で計算)」とありました。
学校外のプログラムは3回ありましたが、外出先でアイスクリームをたべたり、寮で食べるおやつを買ったりするだけで友人にお土産を購入するタイミングとおみやげを買いたいと思うお店がなかったため、ほとんど使わずに帰ってきました。
マレーシア通貨を用意する場合は、小額紙幣も必ず準備してください。アイスクリーム店で50RMをだしたところ、「おつりがない」と言われたそうです…。
外貨両替ドルユーロさんでは、小額紙幣での両替が可能です
海外旅行保険
2022年は、海外から日本への帰国時は、72時間以内に受けたPCR検査で陰性であることが必須でした。
もし陽性反応が出てしまった場合、予定通りの帰国はできません。
海外旅行保険に加入した場合、帰国時のフライト代は保険で対応できます。
エプソムでも団体保険は入っていますが、改めて手配するフライト代は適応外。
withコロナの留学では保険加入は必須です!
帰国ギリギリに感染することも考えられますので保険加入は強くおススメします。
部屋割り
参加する前の情報では寮生活は、数人の参加者とルームシェアと聞いていましたが、実際に行ってみると一人部屋。
末っ子ちゃんは15歳の高校1年生。14歳以上の場合は一人部屋となったそうです。
一人部屋とわかった時は、ちょっぴり寂しかったようですが、結果的に一人部屋で良かったそうです。
部屋にはトイレ・シャワーがついていたため、使い勝手はよく、また一人の時間が取れることで、なれない生活のストレスもうまく発散できたようです。
英語クラスの変更
日本で受けた英語のクラス分けテストで振り分けられたクラスはレベル2。
授業を受けてみると、高校1年生の末っ子ちゃんにはとても簡単すぎたようです。
テストの結果を受けてのクラス分けだったのですが「つまらない」と一言。
このクラスは自分には簡単すぎるのでクラスチェンジをお願いしたいと本人が先生に話をしたところ、ありがたいことにクラス変更をしてくれることになりました。
ですが、人数の制限などがあったためか、レベル2のクラスからいきなりレベル8への変更。
(その時は、レベル10が一番上のクラスでした)
レベル8クラスの初日は、難しすぎると半泣きでしたが、最後にはクラスにも慣れ無事にレベル8でサマーキャンプを終えることができました。
もし、振り分けられた英語クラスが自分に合わないと思ったら先生に相談してみるのもいいかもです。
(全員がその希望通りに変更してくれるかはわかりませんが、言ってみる価値はあると思います)
寮でコロナ発生
コロナ禍の寮生活。
海外でなくても、学校がクラスターになるのパターンは日本でもニュースで報道されていた通り。
「この寮には、コロナになった子がたくさんいるから、不安だよ…」と末っ子ちゃんから連絡は入っていました。
どうにか感染をしないようにと、願ってはいましたが、その願いも虚しくコロナ陽性となってしまいました。
サマーキャンプで隔離生活
エプソムでは、薬の管理は学校側がおこなうとのことで、子ども自身が勝手に薬を服用することが禁止されていたため、解熱剤などは持参しませんでした。
また寮には看護婦さんが駐在していると聞いていたため、万が一の時のお世話はお願いできるだろうと思って送り出しました。
ですが、親の責任として下記のものを最低限、持参させればよかったと後悔しました。
- 熱さまシート
- インゼリーのようなゼリー飲料
- ポカリスエット飲料(粉末でも可)
- お湯で作れるおかゆ
コロナでなくても異国の地での体調不良は、大人であっても不安ですよね。
頼れる親もいない、英語で自分の辛さを伝えることが難しい、熱が出ても自分のことは自分でしなければならない環境。
看護婦さんが定期的に様子を見に来てくれると言っても、自宅で親が様子を見るのとは違います。
自分で自分のことをしなくてはならない時、ある程度の備えは必要だと思います。
もしかするとこれを「過保護」と言う方もいるかもしれません。
発熱時や体調不良時でも、自分で先生にどうにか伝えることも留学では必要もしれません。ですが20日間という短期間の留学が、体調不良で嫌な思い出になるよりは、事前にできる準備はしていった方がいいのではないかと私は思います。最低限の準備をして行ったとしても結局は本人がどうにかするしかありませんから。
コロナ陽性となったことで、合計3回病院に行きPCR検査を受けました。(RM60/回 本人が現金払い)
2023年5月8日(月)以降、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが「5類感染症」となり、新型コロナウイルス感染症に関する保険金・給付金の支払いが対象外になった保険会社が多いです。
加入している保険によっては、同感染症と診断・各保険会社約款に定める定義に該当する入院をした場合は、2023年5月8日以降も給付金支払いの対象となる場合もあるようです。
加入している保険がある方は、それぞれの保険会社に問い合わせをしてみてください。
空腹との戦い
熱も下がってくると、隔離生活ではすることがなかったようです。
退屈だよ
また体調が良くなってくると、若いので当然食欲も湧いてきます。
エプソムでの食事は、食堂へ行って自分の好きなものをとるビュッフェスタイル。
コロナ陽性となり部屋から出ることができないので、食事は運ばれてくるものを食べるしかありません。
運ばれてきた食事は、寮母さんが選んだと思われる食事。
好き嫌いが多く、マレーシア料理(?)になれていない末っ子ちゃんにとってどれも口に合わなかったそうです。
食べたくても、美味しくないので食べることができなかったとのこと。
コロナとの戦いは空腹との戦いでもあったようです。
我慢しきれず、途中から毎食食パンを必ずつけてもらえるようにお願いをし、他のおかずが食べれなくても追加で配給してもらった食パンで、なんとか空腹を満たしたそうです。
コロナ隔離の時に配膳された食事はこちら
好き嫌いも困ったものですが、食べたいものを本人がリクエストすればOK!それも英語の勉強かな?
空腹には耐えられない場合は、自分からリクエスト!
本人が寮母さんに、自分の希望を伝えることも必要ですね。
当たり前ですが、何も言わなかったら、何もしてくれません。
それは日本でも一緒かもしれませんが、日本の場合は「こんなこと思っているかな?」「これがいいかな?」など周りが気遣いしてくれる環境な気がします。
言いたいこと、希望は自分でなんとか伝える努力も必要ですよね
お友達からの差し入れ
滞在中は寮生活。サマーキャンプの最中は、数回の遠足があり学校の外に出られる機会はありますが、コロナ陽性となったことで最後の遠足には参加できなかった末っ子ちゃん。
学校の外にあるコンビニに連れて行ってもらう機会があったようですが、それも隔離期間と重なってしまい、行きたいタイミングではいくことができませんでした。
ですが、お友だちにお金を渡して買い物をお願いし、リクエストの品物を買ってきてもらったそうです。
日本から持参したおやつも食べきってしまった時、コンビニでの買い出しは気晴らしにもなり好きな食べ物を購入できる絶好の機会となったそうです。
(コンビニへの買い物は、先生が好意で連れて行ってくれたそうです。必ずしも全員が連れて行ってもらっていたとは限りません。
先生が連れて行ってくれたのは、末っ子ちゃんの年齢が高かったのも理由だったかも?)
このLEXUSというお菓子が美味しかった!!
帰国
20日間のプログラムを終え、エアアジアの特別便で日本人参加者で帰国。
(帰国のPCR検査で陽性になったお子さんは、そのまま寮に残って隔離・回復後の帰国でした…)
2023年4月29日から日本入国時の水際対策(ワクチン3回接種証明書・48時間以内のPCR検査陰性証明の提出)は廃止となっています。
帰国のフライトは到着が1時間以上も遅れると当日連絡が入りました。
予定では22時40分に到着予定でしたが、飛行機が着陸したのが24時30分ごろ。
入国審査を終え、荷物を引きっとってゲートを出てきたのは深夜1:30過ぎとなりました。
「飛行機の到着は遅れる可能性がある」ということを頭にいれておいたほうがいいかもしれません。
我が家は主人にお迎えをお願いしましたが、翌日仕事だったので、飛行機の遅延はとてもつらかったようです…帰宅したのは深夜2時過ぎでした。(私はマレーシアでコロナ陽性となり同じタイミングで帰国できなかったため)
感想
名目は英語力強化のサマーキャンプではありましたが、
- 異国の地
- 親のいない環境で(寮生活といえども)1人で生活してみること
- 日本人以外の学生さんとの交流や異文化体験をしてもらいたい
と思い参加をさせました。
コロナで発熱してしまい、精神的にもキツイ時もあったようですが、
帰国後の末っ子ちゃんの感想は、
楽しかった!また行きたい!
サマーキャンプ終盤には韓国人のお友達ともインスタを交換したり、集合写真をとったり、各部屋でおやつパーティーしたりと交流もでき嬉しそうでした!
もちろん同年代の日本人のお友だちもでき、帰国時の羽田空港では別れを惜しんでいたそうです。
帰国後、韓国のお友達とはインスタで交流してるよ!
もし次回同じようなサマーキャンプに参加する場合は
エプソム以外に行ってみたい!
と、末っ子ちゃん。
今回羽田空港からのサポートがあったおかげで、出国ゲートをくぐった後どうやって飛行機にのり、その後のマレーシアへの入国など、1人で海外へいくという(次につながる)体験をしてきたため、次回は他の学校への参加も検討してみたいと思います。
その際もワクワク海外移住さんにサポートをお願いしようと思います。